ワイシャツの号数って、結局なにを見ればいいのか迷いますよね。サイズ表を見ても、首回りや裄丈の数字、SML表記、換算のやり方が混ざっていて、買うたびに不安になる方も多いはずです。
この記事では、JIS規格の考え方を土台に、ワイシャツの号数とサイズの見方を整理しながら、測り方のコツ、A5やAB5のような表記の意味、レディースや学生服まで含めて「あなたに合う一着」に落とし込む手順を解説します。
- ワイシャツの号数とサイズ表の読み解き方
- 首回りと裄丈の測り方と適正なゆとり
- SML表記や号数の換算で失敗しない判断軸
- レディースや学生服のサイズ体系の違い
ワイシャツの号数が示す基本構造
- ワイシャツ号数とサイズ表の見方
- ワイシャツ号数とJIS規格の関係
- ワイシャツ号数と身長区分の考え方
- ワイシャツ号数で見る体型区分
- ワイシャツ号数と首回り裄丈
まずは「号数」という言葉の正体をほどきます。ワイシャツは首回り×裄丈の数値が主役ですが、スーツのA5やAB5のような号数表記とつながる場面もあります。タグの意味が分かれば、サイズ表の見え方が一気にクリアになります。
ワイシャツ号数とサイズ表の見方

ワイシャツ号数とサイズ表の見方
ワイシャツのサイズ表で最初に押さえたいのは、サイズ表にはヌード寸法(身体)と、仕上がり寸法(製品)が混在するという点です。ここを取り違えると、数字は合っているのに「着ると苦しい」「逆にダボつく」といったズレが起きます。
特に通販では、写真のモデルが着ている印象だけで選びがちですが、ワイシャツは首回り・裄丈という“基礎の2点”が外れると、清潔感も着心地も一気に崩れます。
サイズ表には、たとえば「首回り39・裄丈82」のように数値が並びますが、これは多くの場合、あなたの身体に対して合う目安として提示されています。
一方で、肩幅・胸回り・胴回り・着丈などは、シャツそのものの出来上がり寸法(仕上がり寸法)として載っていることが多いです。同じ“39-82”でも、モデル(型紙)が違えば胴回りの仕上がりが変わりますから、首と袖が合っても、胴回りだけが余る・張るという現象が起こります。
サイズ表を読む順番を固定する
私は現場では、サイズ表を読む順番を固定しています。首回りと裄丈で“合うレンジ”を先に決めてから、肩幅・胸回り・胴回りでモデル(型紙)を選ぶ。この順番にすると、スリムでもレギュラーでも迷いが減ります。
逆に、先に「細身モデルだからSでいいかな」とSMLから入ると、首回りが足りない、裄丈が短い、という“戻れない失敗”になりやすいです。
ヌード寸法と仕上がり寸法の見分け方
見分けるコツはシンプルで、「首回り」「裄丈」「身長」など身体パーツの名称が入っているものは、ヌード寸法の目安であることが多い、という点です。対して「肩幅」「着丈」「胸回り(シャツ)」のように、衣服の形そのものを示す語は仕上がり寸法であることが多いです。
ただし、ブランドによって表記が異なるため、最終的にはサイズ表の注記(ヌード寸法/製品寸法)を必ず確認してください。
実務で使う“サイズ表の読み方”
- 首回り:実寸+2〜3cmを基準に候補を決める
- 裄丈:実寸+2cm前後(縮みを見込むなら+3cm寄り)で候補を決める
- 肩幅:肩先が落ちない範囲で“近い数値”を選ぶ
- 胴回り:座り仕事・移動量・体型でゆとりを調整する
補足:通販で買うときは、必ず「どれがヌード寸法で、どれが仕上がり寸法か」を確認してください。サイズ表に「ヌード寸法(目安)」と「仕上がり寸法(製品)」が併記されている場合は、とても親切な設計です。
反対に、仕上がり寸法しか載っていない場合は、手持ちのシャツ(気に入っている一着)の寸法を測って近いものを探すと失敗しにくいです。不安があれば店舗スタッフや仕立ての専門家に相談するのが安心です。
注意:サイズ表の数値はあくまで一般的な目安で、ブランドの設計思想や素材(形態安定/ニット/綿100%など)によって体感は変わります。最終的な判断は、各ブランドの公式サイトのサイズ表を確認し、可能なら試着をおすすめします。
ワイシャツ号数とJIS規格の関係

ワイシャツ号数とJIS規格の関係
日本の衣料サイズの土台にはJIS規格があり、ワイシャツも例外ではありません。日本のサイズ表記の土台にはJISがあり、ワイシャツでも「えり回り(首回り)」と「ゆき」の組合せでサイズを整理する考え方があります。いっぽう、Y体・A体・AB体・BB体といった体型区分は、スーツなど成人男子用衣料でよく使われる“体型の言語”として知られ、シャツ選びでは主に「胴回りのゆとり(型紙)」を読む補助線として活用すると分かりやすいです。サイズ表が“それっぽく見える”のは、この共通言語が背景にあるからです。
ただし、ここで大事なのはJISは「基準」であって「統一」ではないこと。メーカーはJISの枠を参考にしつつ、狙う客層に合わせてシルエットやゆとり量を調整します。
つまり、同じ首回り39・裄丈82でも、細身モデルとゆったりモデルでは着心地が別物になり得ます。
これは「メーカーがバラバラ」なのではなく、むしろ購買体験を最適化するために“同じ数値でも複数の型紙”を用意している、という理解が正確です。
JISは“サイズの言語”、ブランドは“着心地の方言”
JISが提供しているのは「この寸法の人にはこのレンジが合いやすい」という言語体系です。
一方で、ブランドが提供しているのは「この客層は、胸にゆとりが欲しい」「腕が動かしやすいアームホールが必要」といった着心地の設計です。
だからこそ、数字だけで完結させず、モデル名(スリム/レギュラー/リラックスなど)とセットで選ぶことが重要になります。
一次情報への参照(権威性の担保)
JIS規格そのものは、日本産業標準調査会のデータベースで検索・閲覧ができます。サイズ表記の考え方を確認したい場合は、基準となる情報源に当たるのが最も確実です。(出典:日本産業標準調査会「JIS検索」)
JISを踏まえた“買い物での活かし方”
- まずは首回り・裄丈で候補を絞り、サイズ表のレンジから大外しを防ぐ
- 次にモデル(スリム/標準/ゆったり)で胴回りの仕上がりを調整する
- 最後に素材(綿100%/形態安定/ニット)で伸縮・縮みを見込む
注意:JISに近い表記でも、実際のフィット感はブランド・モデル・素材で変わります。数値はあくまで一般的な目安として捉え、最終的には公式のサイズ表と試着で確認してください。購入の最終判断に迷う場合は、店舗で採寸してもらうか、仕立てやフィッティングの専門家にご相談ください。
ワイシャツ号数と身長区分の考え方

ワイシャツ号数と身長区分の考え方
「号数」と聞いてスーツのA5、AB6のような表記を思い浮かべる方は多いはずです。あれは一般的に、数字が身長区分、アルファベットが体型区分という考え方で作られています。ワイシャツの世界では首回り×裄丈が主役ですが、身長との関係は無視できません。
なぜなら、身長が変わると、袖の必要量だけでなく、着丈・腕の付き方・シャツの“収まり”が変わるからです。
身長が上がるほど、裄丈(腕の長さの目安)も伸びやすく、着丈の不足も起きやすい。逆に身長が高くて細身の人は、SML表記で詰みがちです(首は合うけど裄丈が足りない、あるいは裄丈に合わせると首が余る)。ここ、まさに多くの方がハマるポイントですよね。
身長が同じでも“腕の長さ”は人それぞれ
同じ170cmでも、腕が長い人・短い人がいます。さらに、猫背気味か、肩が張っているか、腕が前に出やすい姿勢かで、必要な裄丈は変わります。私は「身長で裄丈が自動的に決まる」とは考えません。身長はあくまで“目安の入口”で、最終決定は裄丈の実寸です。
身長区分の表が役に立つ場面
身長区分の目安が役立つのは、たとえば「初めてのビジネスシャツ購入で、どれから見ればいいか分からない」場面です。首回りの実寸が分かっても、裄丈が未知だと候補が多すぎる。そんなとき、身長レンジで候補を絞ると、試着の効率が上がります。
身長区分の目安(一般的)
| 号数 | 身長の目安 | レンジのイメージ | ワイシャツ選びでの使い方 |
|---|---|---|---|
| 4号 | 165cm前後 | 163〜167cm | 裄丈80前後が多いレンジ |
| 5号 | 170cm前後 | 168〜172cm | 裄丈82前後が多いレンジ |
| 6号 | 175cm前後 | 173〜177cm | 裄丈84前後が多いレンジ |
| 7号 | 180cm前後 | 178〜182cm | 裄丈86前後が多いレンジ |
※上記は一般的な目安です。腕の長さ、姿勢、ブランドの設計により差があります。正確な情報は公式サイトをご確認ください。
※本表はスーツ等で用いられる身長区分の考え方を、ワイシャツ選びの“当たりを付ける目安”として整理したものです。最終判断は、えり回り・ゆきの実寸と各ブランドの公式サイズ表で行ってください。
豆知識:ジャケットの袖からシャツのカフスが1〜2cm覗くと、腕が長く見え、Vゾーンが締まって見えます。逆に、裄丈が短すぎると腕を動かした瞬間にカフスが消えて、全体が軽く見えがちです。身長だけで決めず、裄丈で“見え方”を調整すると完成度が上がります。
注意:身長区分は便利ですが、これだけで購入を確定させるのは危険です。最終判断は、首回りと裄丈の実寸、そして試着での見た目(袖の位置・襟の密着・胴回りのシワ)で行ってください。迷う場合は専門家にご相談ください。
ワイシャツ号数で見る体型区分

ワイシャツ号数で見る体型区分
体型区分は「太い・細い」という主観ではなく、胸囲と胴囲の差(ドロップ寸)で考えると判断が速くなります。スーツでよく見るY体・A体・AB体・BB体は、ざっくり言えば胸に対してウエストがどれだけ絞れているかの分類です。そしてこの考え方は、ワイシャツ選びにもそのまま効きます。
ワイシャツに置き換えると、同じ首回り・裄丈でも、胴回りのゆとりが足りないとボタンが引っ張られ、背中のシワや前立ての歪みが出ます。反対に余りすぎると、ジャケットの中でダボついてVゾーンが崩れます。つまり、体型区分は「見た目の整い」を左右する調整ノブなんです。ここ、気になりますよね。
ドロップ寸の考え方を“シャツに翻訳する”
スーツでいうドロップ寸(胸囲−胴囲)は、シャツでは「胸の張り」と「腹回りのゆとり」に置き換わります。胸板が厚いのに胴が締まっている人は、胸に合わせると腹が余りやすく、腹に合わせると胸が張りやすい。
逆に、お腹が出やすい体型の人は、胴回りに合わせると肩幅や首回りが過大になりがちです。だから、首回り・裄丈を固定した上で、胴回りの“モデル差”で合わせるのが理にかなっています。
体型区分とシルエット選びの実務
私は、体型区分を次のように使います。「細身(Y寄り)=ウエストが絞れる型紙でも破綻しにくい」「標準(A寄り)=汎用性の高いレギュラーが安定」「がっしり(AB寄り)=胸に合わせると腹が余りやすいので、背中ダーツの入れ方や胴回りの設計が重要」「ゆったり(BB寄り)=腹回りのツッパリ回避が最優先」。
これはあくまで傾向ですが、判断の軸があるだけで買い物は楽になります。
実務的な選び方:まず首回りと裄丈を決め、次に胴回りは「動く仕事か」「座り時間が長いか」でゆとり量を調整します。迷ったら、窮屈より“わずかなゆとり”のほうが見た目も疲労も安定します。
豆知識:胴回りが合っていないときの“見え方”は、鏡で横から見ると分かりやすいです。ボタン周りが引っ張られると前立てが波打ち、背中側は肩甲骨付近に横ジワが出やすくなります。
逆に余りすぎると、腰回りに生地が溜まり、ジャケットの腰が浮きます。試着時は正面だけでなく、横・後ろも確認してください。
注意:体型区分はあくまで一般的な目安です。筋肉量、姿勢、腹部の位置(上腹/下腹)によって必要なゆとりは変わります。最終的な判断は、公式サイズ表と試着、そして必要に応じて専門家への相談で行ってください。
ワイシャツ号数と首回り裄丈

ワイシャツ号数と首回り裄丈
ビジネスシャツ選びで最優先は、首回りと裄丈です。ここが合うと、清潔感と着心地が一気に上がります。私は初心者の方には「まずこの2つだけは必ず合わせましょう」と伝えています。
理由は簡単で、首回りは顔まわりの印象を支配し、裄丈は全身の“きちんと感”を支配するからです。ネクタイを締めたときに襟が浮く、袖が短い、カフスが出ない――こうした違和感は、スーツ全体の高級感を落としてしまいます。
首回りの測り方とゆとり
喉仏の少し下を水平に一周させて測ります。適正なゆとりは一般的に実寸+2〜3cmが目安です。第一ボタンを留めた状態で指が1〜2本入る程度が、見た目も体感もバランスが取りやすいです。
指が入らないほどタイトだと、呼吸や会話のたびにストレスになりますし、襟が引っ張られてシワが寄ります。
反対に、指が3本以上入るほど緩いと、ネクタイを締めたときに襟が沈まず、だらしなく見えます。
裄丈の測り方と見た目の基準
首の付け根(第7頸椎付近)から肩先を通り、手首のくるぶし付近までを測るのが基本です。目安としては、腕を下ろしたときにカフスが手首に自然に乗り、ジャケット着用時にシャツが1〜2cm覗くくらいが整います。
裄丈が短いと、腕を前に出した瞬間にカフスが消え、ジャケットの袖口だけが目立ちます。
逆に長すぎると、素肌が見えにくい反面、カフスが手の甲に被って仕事の邪魔になることがあります。あなたの仕事の動き(PC作業中心か、移動が多いか)も踏まえて調整するのが実務的です。
首回りと裄丈の“どちらを優先するか”
基本は首回り優先です。首回りが合わないと、ネクタイの収まり・襟の開き・顔まわりの清潔感が崩れやすく、修正も難しいからです。裄丈は、同じ首回りでも複数バリエーションが用意されているブランドが多く、選択肢を作りやすい。
もし選択肢が少ない場合は、裄丈をわずかに長めにして、カフス調整や着用時の微調整で整えるほうが、短すぎるよりリカバリーしやすい傾向があります。
迷ったときの実務ルール
- 首回りは実寸+2〜3cmを基本に、きつさ・緩さを作らない
- 裄丈は短すぎを避け、必要なら少し長めを選ぶ
- ジャケット着用時にカフスが1〜2cm覗くかを鏡で確認
- PC作業が多いなら、手首が引っ張られない余裕を確保
注意:洗濯やクリーニングで縮みが出る素材もあります。特に綿100%は、首回りや裄丈が0.5〜1cmほど変化することもあるため、数値はあくまで一般的な目安として捉えてください。正確な情報は購入先の公式サイトをご確認ください。迷いが残る場合は、店舗で採寸してもらう、または仕立てやフィッティングの専門家へ相談するのが確実です。最終的な判断は専門家にご相談ください。
※縮み方は生地・織り・仕上げ・クリーニング工程で差があるため、購入先の注意事項も必ず確認してください。
ワイシャツ号数で失敗しない選び方
- ワイシャツ号数とSML表記の違い
- ワイシャツ号数とレディースサイズ
- ワイシャツ号数と学生服サイズ
- ワイシャツ号数の換算と注意点
- ワイシャツ号数を理解するまとめ
ここからは、実際の購入シーンで迷いやすいポイントを潰します。SML表記との違い、換算の落とし穴、レディースや学生服の体系の違いまで整理すれば、あなたの買い方はかなり安定します。
ワイシャツ号数とSML表記の違い

ワイシャツ号数とSML表記の違い
SML表記は便利ですが、ワイシャツにおいては「首回りと裄丈がセットで固定されがち」という弱点があります。
つまり、首が細いけれど腕が長い人、首は標準だけど腕は短めの人は、SMLで噛み合いにくい。
Tシャツやスウェットのように“ざっくり着られる服”ならSMLでも成立しますが、ワイシャツは襟・袖・前立てが視線を集めるため、数センチの差が清潔感に直結します。
たとえば「S=細身」というイメージで選ぶと、首回りは合っても裄丈が足りず、デスクワークで腕を前に出した瞬間にカフスが引っ張られて手首が見え過ぎることがあります。
逆に「L=ゆったり」で選ぶと裄丈は足りても首回りが余り、ネクタイを締めたときに襟が沈まず、Vゾーンがふわっと浮いたように見える。これは“サイズが間違っている”というより、SMLの設計が平均値の組み合わせだから起こる構造的なミスマッチです。
SMLが向く場面/向かない場面
SMLが向くのは、ノーネクタイで第一ボタンを外す前提、かつジャケットを着ない(あるいは短時間だけ)といった、フィット精度を要求しないシーンです。
一方、商談や会食、式典のように“見られる場面”が増えるほど、首回りと裄丈が合っていない違和感が目立ちます。私は実務では、「ネクタイを締めるなら、SMLは最終手段」くらいに考えています。
数値表記が「狙って当てられる」理由
だからこそ、可能なら首回り×裄丈の数値表記を優先してください。SMLは「ざっくり当てる」道具、数値表記は「狙って当てる」道具です。
数値表記なら、首回り39のまま裄丈だけ80・82・84と選べたり、同じ裄丈82で首回りだけ38・39・40と刻めたりします。
これができるだけで、体型の個性(首は細い/腕は長い、など)に対応できる確率が一気に上がります。
SMLしかないときの現実的な選び方
- 首が苦しいのは避ける(会話・呼吸が辛くなりやすい)
- 裄丈は短すぎより“やや長め”がリカバリーしやすい
- ジャケット着用なら袖口からカフスが覗くか鏡で確認する
- 購入前に公式サイズ表で首回り・裄丈の目安を必ず見る
注意:SMLはブランドごとに基準がズレます。「いつもM」でも、別ブランドでは首回りが1cm違うことは珍しくありません。数値はあくまで一般的な目安として捉え、正確な情報は公式サイトをご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。
関連:急ぎで買う場面(例えばコンビニなど)でSMLしかないときの割り切り方は、コンビニで買うワイシャツのサイズ選びも参考になります。
ワイシャツ号数とレディースサイズ

ワイシャツ号数とレディースサイズ
レディースの号数(7号・9号・11号など)は、メンズの身長区分としての号数とはロジックが別物です。
基本はバスト・ウエストを軸にした設計で、同じ「9号」でもブランドの想定する体型やシルエットで体感が変わります。
さらにレディースは、素材やデザイン(ダーツの有無、ウエストシェイプ、ストレッチ性)で着用感が大きく変わるため、数字だけで決め打ちすると失敗しやすい分野です。
レディースは特に、バストの適合が最優先です。ボタンの隙間や前立ての引きつれは、見た目に直結します。肩幅は多少の許容がある一方で、バストの窮屈さは誤魔化しが効きません。
たとえばバストがタイトだと、正面のボタン間が開いてインナーが見えやすくなり、姿勢を変えた瞬間にさらに目立ちます。
一方でバストに余裕があり過ぎると、胸元が浮いてだらしなく見えやすい。
だから私は「バストがちょうど良いレンジ」を最初に作り、次に肩幅・袖の見え方・丈感で微調整する手順をおすすめします。
号数とSML相当は「翻訳」程度に考える
「9号=M相当」のような換算は便利ですが、これはあくまで翻訳に過ぎません。ブランドによって“標準”の前提が違うため、同じ9号でも、シャープに見せる設計と、動きやすさを優先する設計では、胴回りやアームホールの作りが変わります。
さらに、同一ブランドでも「レギュラー」「スリム」「リラックス」のように型紙が複数あると、号数が同じでも着用感が変わります。
試着で見るべきポイント
試着では、正面だけでなく横姿・腕を前に出した姿勢も見てください。デスクワークが多いなら、腕を前に出した状態で肩〜背中に突っ張りが出ないか、胸元のボタンが引っ張られないかを確認するのが実務的です。
また、第一ボタンを留めるデザインの場合は、首回りの詰まりも確認しましょう。顔まわりの窮屈さはストレスになりやすいので、無理のない範囲で整えることが大切です。
選び方の軸:バストを優先→肩幅で整える→丈や袖はモデルで調整。数値は目安なので、必ずブランドの公式サイズ表で確認してください。
補足:ワイシャツとブラウスは構造や前立ての考え方が違うため、フィット感の出方も変わります。違いを整理したい場合は、ワイシャツとブラウスの違いを構造で理解も役立ちます。
注意:レディース号数はブランド・モデル・素材による差が大きく、同じ号数でも着用感が一定ではありません。
数値はあくまで一般的な目安として捉え、正確な情報は公式サイトをご確認ください。迷う場合は店舗で採寸してもらうなど、最終的な判断は専門家にご相談ください。
ワイシャツ号数と学生服サイズ

ワイシャツ号数と学生服サイズ
学生服(スクールシャツ)の号数は、成人用の号数や、首回り×裄丈の世界とは別体系のことが多いです。メーカーによって「号数=体格(特にウエスト目安)」として運用しているケースもあり、同じ数字でも意味が揺れます。
つまり、ネットで「学生服 号数」で調べた表を鵜呑みにすると、ブランドが違うだけでズレる可能性がある。ここ、気になりますよね。
さらに学生シャツは、成長期を見越した余裕設計が入りやすい。大人のドレスシャツのように「ジャストが正義」とは限りません。1〜2年で体格が変わる前提なら、今の実寸に対して“無理がない範囲のゆとり”を許容するほうが現実的です。
ただし「大きければ安心」とも限りません。大き過ぎると、襟が浮いてだらしなく見えたり、袖が長過ぎて手元が邪魔になったり、運動や通学で動きにくくなることもあります。
成長を見越した“賢い余裕”の取り方
私が保護者の方にお伝えするのは、「余裕は取るが、崩れない範囲に留める」という考え方です。たとえば裄丈は、短すぎるとすぐに手首が出ますが、長すぎると袖口が手に被って生活の邪魔になります。
首回りも、成長を見越すなら多少の余裕は必要ですが、過剰に余ると襟が浮いて見た目が崩れます。現実的には、学校指定店での採寸→推奨サイズを基準に、半年〜1年の成長を見込むくらいがバランス良いです。
購入前に確認したいこと
学生服は学校指定の仕様がある場合が多く、ボタンダウン可否、色味、透けにくさ、形態安定性など、サイズ以外の要件が絡みます。サイズだけネットで買うと、規定に合わないリスクもあります。特に入学直後は写真撮影や式典が多いので、清潔感の出方(襟の立ち・袖の見え方)も重要です。
注意:学生服の号数はメーカー差が大きい分野です。購入前に学校指定店やメーカーの公式サイズ表を必ず確認し、不安があれば採寸を依頼してください。数値はあくまで一般的な目安として捉え、最終的な判断は専門家にご相談ください。
豆知識:形態安定(ノンアイロン)系は縮みにくい反面、生地が硬めで動きにくさを感じる場合があります。部活動や通学スタイルも踏まえて、着心地とのバランスを取ると失敗しにくいです。
ワイシャツ号数の換算と注意点

ワイシャツ号数の換算と注意点
換算の場面で一番多いのは、SML表記から首回り×裄丈へ寄せたいケースです。ここでの落とし穴は「Sだから首回りはこのくらい」と決め打ちしてしまうこと。SMLはブランドによって基準がズレます。
さらに同じブランド内でも、スリムモデルとレギュラーモデルでSの首回りが違うことすらあります。つまり換算は、暗算ではなく“照合”でやるのが安全なんです。ここ、気になりますよね。
私は換算するとき、必ず「いま着ているシャツのタグ」を起点にします。首回り・裄丈が分かっているなら、それを基準に同等か近いものを探したほうが早い。タグがSMLしかない場合は、手持ちのシャツをメジャーで測って「実寸」を取るのが確実です。
特に、あなたが「これが一番しっくりくる」と感じているシャツがあるなら、その一着を基準にするのが最短ルートです。
換算を成功させるための“3ステップ”
換算は次の順番にすると、ほとんど迷わなくなります。まず、首回りは身体実寸+2〜3cmのレンジを作る。次に、裄丈は身体実寸+2cm前後(縮みを見込むなら+3cm寄り)をレンジにする。
最後に、肩幅・胴回りは仕上がり寸法でモデル差を見て調整します。SML表記だけで買う場合も、この考え方を当てはめると、SとMで迷ったときの判断が早くなります。
SMLの一般的な目安(参考)
| 表記 | 首回りの目安 | 裄丈の目安 | 起きやすいミスマッチ |
|---|---|---|---|
| S | 37cm前後 | 78〜82cm | 腕が長いと裄丈不足 |
| M | 39cm前後 | 80〜84cm | 首が細いと襟が余る |
| L | 41cm前後 | 82〜86cm | 胴回りが余ってダボつく |
| LL | 43cm前後 | 84〜88cm | 肩幅が合わず落ちやすい |
※上記はあくまで一般的な目安です。正確な情報は各ブランドや販売店の公式サイトをご確認ください。
同じMでも、ブランドやスリム/レギュラーで首回りが前後するため、購入時は必ず公式サイズ表を照合してください。
素材と加工が“換算の答え”を変える
もう一つの注意点は、素材と加工です。形態安定やニット素材は縮みが出にくい一方、伸びが少ない生地は「数値は合っているのに動きにくい」ことが起きます。逆に綿100%は縮みを見越して裄丈を少し長めにする判断が有効な場合もあります。つまり、換算表で出た答えをそのまま買うのではなく、素材の性格に合わせて微調整するのが実務です。
チェックリスト:購入前にこの3点だけ確認してください
- サイズ表がヌード寸法か仕上がり寸法か(注記を読む)
- 素材が綿100%か、形態安定か、ニットか(縮み・伸びの想定)
- モデルがスリムかレギュラーか(胴回りの設計差)
注意:換算表は便利ですが、最終的なフィットはブランド・モデル・素材で変わります。数値はあくまで一般的な目安として捉え、正確な情報は公式サイトをご確認ください。迷う場合は店舗で採寸してもらうなど、最終的な判断は専門家にご相談ください。
なお、サイズ表記や基準の背景(JISの考え方など)を一次情報に当たりたい場合は、公的な検索データベースで規格を確認するのが確実です。(出典:日本産業標準調査会「JIS検索」)
関連:サイズが合う店をベースに作るとリピ買いがラクになります。店選びの考え方は、ワイシャツの安い店でも失敗しない選び方で詳しくまとめています。
ワイシャツ号数を理解するまとめ
ワイシャツの号数を攻略するコツは、ルールを増やすことではなく、順番を固定することです。私は次の流れで選べば、失敗はかなり減ると考えています。
- 首回りを実寸で測り、実寸+2〜3cmを目安にする
- 裄丈を実寸で測り、着用シーンに合わせて余裕を調整する
- 次に肩幅・胴回りでスリム/レギュラー/ゆったりのモデルを選ぶ
- 最後に、素材(綿100%/形態安定/ニット)と手入れで縮み・動きやすさを見込む
そして何より、数値や換算表はあくまで一般的な目安です。正確な情報は各ブランドや販売店の公式サイトをご確認ください。迷いが残る場合は、店舗で採寸してもらう、または仕立てやフィッティングに詳しい専門家へ相談するのが確実です。最終的な判断は専門家にご相談ください。
ワイシャツの号数を理解する総括まとめ
- ワイシャツの号数は首回りと裄丈を基準に考えるのが基本である
- サイズ表にはヌード寸法と仕上がり寸法が混在するため見極めが重要である
- 首回りは実寸に2〜3cmのゆとりを加えるのが目安である
- 裄丈は短すぎを避け、動作時の見え方まで考慮すべきである
- SML表記は平均値設計のため体型差がある人ほど合いにくい
- 数値表記は首と袖を個別に合わせられるため精度が高い
- 同じ号数でもモデルやシルエットで着心地は大きく変わる
- JIS規格は基準であり、ブランドごとに調整されている
- 身長区分は裄丈選びの目安として活用すると効率が良い
- 体型区分は胴回りのゆとり量を判断する軸になる
- レディースはバストを最優先にサイズ選択すべきである
- レディース号数はブランド差が大きく試着が重要である
- 学生服は成長を見越した適度な余裕設計が求められる
- 素材や加工により縮みや動きやすさが変わる
- 最終判断は公式サイズ表と専門家の助言を併用するのが安全である


